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9.52022
『宇宙線検出器を作って、宇宙線を測定しよう』終了しました。
夏の最終週の8月21日(日)に、早稲田大学・田中香津生先生を迎えて、夏の特別イベント『宇宙線検出器を作って、宇宙線を測定しよう』を、BiViつくば教室にて実施しました。今回のテーマは、普通は目で見ることができない「宇宙線(cosmic ray)」を可視化して、分析することです。
当然ですが、地球に降り注いでいる無数の「宇宙線」は裸眼で見ることができません。可視化するには、特別なガジェット「宇宙線検出器」が必要です。午前中は、その「宇宙線検出器」を、一度分解し、一つひとつのパーツの学びをしながら、再度製品として組み立てていく、所謂「リバースエンジニアリング」を行いました。
その過程で、検出器の中に入れるプラスチックがずれてしまったり、余計な光が入ってしまったりすると、うまく宇宙線が検出できないので、不安が残りつつも、エンジニアリングを楽しんでいました。組み立て終了後に、宇宙線を検知した時の顔は良い笑顔でした!
午後は、検出器を使って実際に宇宙線を測定!
宇宙線測定のルールを覚えてから、どういう条件の時に、どのような結果がでるのか?の学び深める為に、チームごとに検出設定をしていきます。
実際、施設の2階と4階で比較したり、検出器を45度や90度に傾けて比較したり、また室外で測定、風を当てて測定したり、レゴ®ソフトブロックで囲って測定するなど、グループによってアイディアを出しながら積極的に比較実験を行っていました。その後、各グループごとに実験結果から読み取れることを発表し、香津生先生にレビューを受けながら、学びを深めていきました。
チームの実験結果を持ちあって数値比較をすると、ある条件の時だけが大きな数値変化があったのですが、これについて、「実施施設はスカスカで、宇宙線を通してしまうのか?」と香津生先生からのユーモアのある問いがあり、これを検証するために、今後、どんな実験を、どのくらい長くやらなくてはならないのか?などのアカデミアの世界を垣間見ることができました。参加者たちは、興味が沸きつつも、大変さや過酷さを感じていた印象でした。
最後は、様々なところで宇宙線実験が実施されていること、大学生たちの実験内容についてご紹介いただき、ワークショップが終了。長丁場でしたが、ほとんどの生徒が最後まで集中して取り組むことができていたと思います。
今回のワークショップを通して、目に見えないものが降り注いでいることや、自分自身をも通過していることに不思議な感覚を知ること、「宇宙線」を知ってはいたものの、今回目に見えるかたちにして、実際にそこに存在することを確認できたことなど、参加者は様々な学びや感想を持ったようですが、何よりも「そういう世界(学問領域)がある」ということに触れ合うことが、何よりも重要な貴重な経験になったはずです。
香津生先生とメンターの皆さん、ありがとうございました。
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